サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋 : 夢の国・亞洲文化宮

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サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋

20070418

dixiatie.jpg 2003年/香港/1時間37分(レンタルDVD)
 監 督  馬偉豪(ジョー・マ)
 原 題  地下鐵/Sound of Colors
 原 作  幾米(ジミー)『地下鐵』
 出 演  梁朝偉(トニー・レオン) 楊千[女華](ミリアム・ヨン) 
 董 潔(ドン・ジエ) 張 震(チャン・チェン) 范植偉(ファン・チーウェイ)
                林 雪(ラム・シュ) 桂綸[金美](グイ・ルンメイ)

<内容・感想など>
天使(范植偉)の「おせっかい」によって愛を育んでいく二組のカップルのお話。
香港、台湾、上海を舞台に、ストーリーはクリスマス・イヴへと向かいます。
天使の存在を知ったのは、鑑賞後DVD特典のインタビューを見たときです。すべて一人の俳優が演じていたとは…。視覚障害者のホイヤ(楊千[女華])に杖を貸してくれと頼んだ青年はロンドンブーツの亮そっくりだったし、上海のオフィスにいた男性は陳坤(チェン・クン)似でした。地下鉄の駅員さんやサンタさんも、みんな別人のようでした。後でもう一度天使の場面だけ見ると、「三号」なんていう名称の「人物」がいることがわかりました。何て複雑な演出なの! 制作者こそ天使ですよ!!

さて、物語の軸となるのは、結婚相談所を開いているヤッミン(梁朝偉)と、視覚障害者センターで働くホイヤ。最初のうちは、いい加減なヤッミンと、賢明に生きるホイヤが対照的に映ります。結末が予想できるだけに、この二人がどうやって結ばれるの~?と、不思議でした。
二人がいい雰囲気になってきたな、と思ったところで天使が意地悪をします(あくまで予想なのですが…)。これはジュースを飲んだからではないでしょう。ここで思い出したのが、同じく幾米さんの描いた『向左走・向右走』に登場する天使と悪魔。ヤッミンの失明は、もしや悪魔の仕業では? 結果的に彼の「失明経験」がプラスに作用したので「天使の仕業」という解釈でよいのでしょう。天使と悪魔の境目って、案外あやふやなのかも知れません。(天使と悪魔の存在を、だんだん信じていく私…)

もう一組のカップルは、台湾から来たジョン・チャン(張震)と、上海で統計の仕事をするトン・レイ(董潔)。香港と上海の人物に接点はないのですが、物語が同時進行するので比べることになります。すると、トン・レイが、世の不幸をすべてしょいこんでいるように見えるのです。彼女はジョン・チャンとの出会いで変わりますが、基本的に受身のキャラクター。思い込みも激しいようで、自らの発想で生きようとするホイヤとは対照的です。
一方、あれだけ顔立ちがはっきりして体の大きい張震なのに、線が細く見えるところが面白い。
二人が46番目の駅を目指して闇から光に向かうシーンは、人生での大切なことを語ってくれているようでした。

ところで、ホイヤもヤッミンも母親に対しては苦い思いがあるようです。二人が恋愛に不器用である要因の一つとも考えられます。ヤッミンをおちょくる男の子にも、母親が見当たりません。だからでしょうか。父親の存在がとても大きいのです。ラム・シュ演じるホイヤのお父さんは、味があってステキ!この「母親不在」には何か意図があるのだろうか、と考えてしまいます。

冒頭に現れるかわいい引き出し、星型シール、ギターのピックなどなど、小道具の一つ一つがおしゃれです。色使いや光線の加減も芸術的。店の装飾や街の雰囲気も、ちょっと現実離れしたところがあり、まるで夢を見ているようです。
ワンシーンがそれぞれ意味をもっているようで、観るほどに発見がある作品だと思いました。


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「サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋」 :TK.blog

『サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋』 地下鐵 Sound of Colors  製作年:2003年  製作国:香港  監督:ジョー・マ(馬偉豪)  原作:ジミー(幾米)「地下鐵」  出演:トニー・レオン(梁朝偉)、 ミリアム

コメント

こんばんは♪
天使と悪魔!『向左走・向右走』を読んだ後だと天使と悪魔の存在が気になりますよね。私も天使と悪魔が現実にいるんじゃないかと思えてきた・・。

ジミーさんの原作に出てくる悪魔は天使と上手く融合しており、試練を与えそれを乗り越える障害という感じで憎めない存在。

>ホイヤもヤッミンも母親に対しては苦い思いがあるようです。
これは気付きませんでした!二人が恋愛が不器用である要因の一つだったのか!!ラム・シュの好演だけは覚えてますが(笑)。やはりワンシーンにそれぞれ深い意味があるんですね~。

TBさせていただきました。今回は1回で上手くいったようで一安心♪

TKATさん、おはようございます♪
そして、TBありがとうございます♪
TKATさんのレビューを読まなければ観なかったと思います。だからとても感謝!です。

ホイヤの視覚障害は地下鉄で母親に殴られたのが原因のようです。(ヤッミンとの会話から)
また、ヤッミンの母親はカナダ在住のようで(母親にTELする場面から)、小さい頃に別れたような場面があったかと思います。
二人ともトラウマがあるのかなぁなんて、思ったのですが、これは私の勝手な解釈。「それは違うでしょ~」とおっしゃる方もいるかもしれません。

鍵をにぎるシーンがさりげなく通り過ぎていくので、状況がつかみにくいと思いました。でも説明的にならないところがかえっていいのかも。
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