黒い眼のオペラ : 夢の国・亞洲文化宮

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黒い眼のオペラ

20070410

heiyanquan.jpg
2006年/台湾・フランス・オーストリア/1時間58分(劇場にて鑑賞)
監 督  蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
原 題  黒眼圏
出 演  李康生 陳湘 ノーマン・アトン 蔡寶珠  他

<内容・感想など>
冒頭からウトウトしてしまいました。でも決してつまらなかったわけではありません。
寝たきりの青年(李康生)の耳元で鳴る音楽が子守唄代わりとなり(睡魔をさそうような曲調ではないが)、窓から心地よさそうな風が入ってきたら瞼が重くなり…。
ハッとして起きたのは、鋭い金属音を聞いた瞬間。屋台のおじさんが鉄なべを揺らしながら料理している光景が眼に入ってきました。

主人公のシャオカン(李康生・二役)が賭博のトラブルから重傷を負う。外国人労働者ラワン(ノーマン・アトン)は彼を献身的に介護するうちに、愛するようになる。しかしシャオカンが愛するのは食堂で働くシャンチー(陳湘)。またこの食堂の主人で、寝たきりの息子の母も、シャオカンに思いを寄せている様子。孤独を抱えた彼らの触れ合いは、妙に生々しく、べっとりとした感じ。汗臭くて熱い。すえた臭いがする。
台詞がほとんどなく、動かないシーンが延々と続く…。こういうときに、眠りに落ちやすい。それでも面白いのです。
画面が動かないので、考える時間がたくさんあります。あのマットレスの意味は何? 黒い水溜りはいったい何? この粉塵は何?などなど…
あとで、ラジオからマットレスの交換時期や保管法などの説明が流れるけれど、何か噛み合わない。一つ一つの光景は、意味がありそうでないような、曖昧模糊とした空気の中に沈んで見えます。

はっきりいえるのは、「きれいではない」ことです。
画面はわざわざ「汚い」ところばかり追います。
そして音。ビニールをクシャクシャといじる音、水が流れていく音、人々の咳、工事の音。何一つとっても不協和音です。
でも、音楽だけは別です。

動きもぎくしゃくした感じが目立ちます。
ラワンがシャオカンの用足しを手伝うシーンは、ズボンのあげおろしなど、すごくもどかしく映ります。シャオカンの額に氷嚢を置こうと苦労するところも、観る方はイライラしてしまいます。でもこれが生活。深いリアリィティにうなってしまいます。

さてラスト。ラストシーンからエンドロールへのつながりにはびっくり。し~ん…。

この作品と、上映した劇場、渋谷の[シアター]イメージフォーラムの建物が、とてもマッチしていたのでした。

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