陳舜臣『耶律楚材』上・下巻 : 夢の国・亞洲文化宮

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陳舜臣『耶律楚材』上・下巻

20070328

耶律楚材〈上〉草原の夢耶律楚材〈下〉無絃の曲
  出版社: 集英社(文庫)
  発 行: 1997/12




<内容・読後感など>
舞台は13世紀前半のアジア。契丹人の末裔でありながら金王朝に仕え、後にモンゴルの天才宰相として活躍した耶律楚材の人生を、ドラマティックに描いています。
耶律楚材に関する多くの資料に基づく一方で、作者の視点も添えて、独自の世界観を打ち立てているのが興味深いところです。
最近観たドラマ(『射雕英雄伝』『神雕侠侶』)もちょうど耶律楚材が生きた時代を扱っており、ドラマと小説の登場人物を重ね合わせながらの視聴、読書も楽しいものでした。(ドラマ視聴と読書を平行していました。)
彼の父親、耶律履が亡くなったのは、楚材3歳の時で、直接教えを受けることはなかったものの、母からは契丹語を習い、父の遺した膨大な資料によってさまざまな学問を学んだとされています。天才宰相誕生の背景として、欠かすことのできない要素でしょう。
もう一つの要素は、彼が仕えたどの王朝に対しても「異民族」であったことです。この立場が、世界を変えていこうとする原動力にもなったわけです。モンゴル軍の大量殺戮を食い止めるための画策、またモンゴルの後継者選びをめぐる奔走などを、異民族の立場から行ったという事実は、歴史的に特筆すべきでしょう。昔、高校の世界史の授業では詳しく習わなかったような気がしますが…。
興味を引いたのは、仏教集団と道教の全真教教団の関係。両者合意のもとで、対立をみせかけたという見解です。モンゴルに儒教思想を持ち込むための策ですが、これも異民族だからこその発案だと思うのです。
政治的立場から、身内が不幸に追い込まれたり、彼自身も常に命の危険にさらされたりと、その人生はまさに波乱。
「楚材」とは「外国で用いられる素材」という意味。
チンギス・ハンによって名づけられた「ウルツサハリ」は、モンゴル語で「長いひげ」という意味。
「楚材」、「ウルツサハリ」としての生涯をおくったこの人物を、今後も追っていきたいと思います。

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:神話の世界

舜舜(しゅん)は中国の神話に登場する君主。三皇五帝|五帝の一人。名は重華。儒家により神聖視され、尭と並んで堯舜と呼ばれて聖人と崇められた。舜はセンギョク|??の7代子孫とされる。母を早くになくして、継母と連子と父親と暮らしていたが、父親達は連子に後を継がせる

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