八神かおり『カンフーガール』 : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

八神かおり『カンフーガール』

20070307

gongfu.jpg  
  
  著 者:八神かおり
  発 行:文芸社
  刊 行:2006年4月



<あらすじ>
主人公白石良子はカンフー好きの高校生。行きつけのラーメン屋の店主に弟子入りし、毎日カンフーの練習に励んでいる。
ある日ヤンキー姉さんにいたぶられているお遍路さんを偶然助けたことから、この人物と付き合うことに。彼の名は大河伝次郎。仏道を志す超美男子の高校生である。
良子の腕はどんどん上がり、偶然出会った格闘技興行のプロデューサー、高田おばさんの熱心な勧めで、異種格闘技に出場する。華麗に勝利した彼女は一躍その世界で有名になる。
師匠、良子、伝次郎の信頼関係は徐々に深くなっていく。師匠は少しずつ自分の素性を話し始め、良子はこの師匠がただ者ではないことに気づくのだった。
伝次郎の浮気が懸念される中、良子に再び格闘技の話が持ち込まれる。相手は師匠が仇とみなす武術家の弟子だった。

<感想など>
副題が『青春拳法開眼小説』。
めちゃくちゃ面白い!カンフーの専門用語はわからないけれど、その理論には妙に説得力がある。主人公のカンフーに対する情熱が伝わってくるからだろう。

彼女のカンフー好きを助長したのは父だろう。父がカンフー好きなのではない。香港出張に出かける父にカンフー映画DVDをねだったらダンボール一箱分買ってきてくれたというのだ。いいなあ!!ほとんどC級品だったそうだけど。

良子の夢は国際エリートになることで、突然、アナリストになったり経団連に参加したりする自分を妄想する。出世街道をひた走るのではなく、人類社会に貢献したいんだとか。何事にもまっすぐ突き進んでいくところがうらやましい。夢は実現するよ、きっと!!

中国人師匠は、良子の望むことを何でも親切に教えてくれる、師匠らしくない師匠。弟子が異種格闘技に出場すると言ったら猛反対するはずなのに、逆に試合対策を練ってやるのだ。ラーメンセットが受講料だという気前のよさはどこらかくるのか。彼の素性は最後の方で明らかになる。結構激烈な人生なんだけど、それを全然感じさせない人物だ。

極めつけは美男子伝次郎。こんなヤツいるのか?と思うほど奇妙な人物。ほとんど良子に守られてるようなものだが、最後ものすごい心意気を見せてくれる。キャラとしては伝次郎が一番漫画的だ。
ほかにも、格闘技興行のプロデューサーの高田おばさん、伝次郎を好きなブランド女、不気味な張本さんなど、おかしな人物がせいぞろい。

ふと、金庸先生の武侠ドラマによく出てくる超人的アクションが、すべてリアルに思えてきた。ラーメン屋のオヤジのような遣い手、ひょっとしたら隣にいるかもしれない。

コメント

非公開コメント
プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。