胡同(フートン)のひまわり : 夢の国・亞洲文化宮

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胡同(フートン)のひまわり

20070221

news_1118.jpg  2005年/中国/2時間12分(レンタルDVD)
  監 督  張 楊(チャン・ヤン)
  原 題  向日葵
  出 演  孫海英(スン・ハイイン) 陳 冲(ジョアン・チェン)
       劉子楓(リウ・ツーホン) 張 凡(チャン・ファン)
       王海地(ワン・ハイディ) 張 玥(チャン・ユエ) 他

<あらすじ>
1970年代末の北京。向陽(張凡)の父(孫海英)は強制労働から戻るが、数年ぶりに会った向陽はどうしても父と呼べない。労働で手を負傷した父は画家の道を断念し、その夢を息子に託す。スパルタ教育を課す父に向陽は反抗的だったが、徐々に信頼を寄せていく。
1980年代。父と母(陳冲)の期待をよそに、向陽(高歌)は受験勉強もせず商売に励む。親に内緒で友人と恋人于紅(張玥)の三人で広州行きを目論むが、力ずくで連れ戻される。また于紅が妊娠しているのを知った父は、堕胎を強制し、向陽と彼女を破局に追い込む。父子の亀裂は更に深くなる。
1990年代。北京に経済化の波が押し寄せ、四合院が次々と取り壊される中、父だけがそこに残った。母は念願のアパートに住むため父と偽装離婚、後で復縁して同居することを考えている。
向陽(王海地)の妻(梁静)が妊娠したが、時期早々と考えた二人は堕胎を決意。この決定に父母は猛然と反対したが、結局堕胎の道を選ぶ。
父は息子の展覧会で、初めて彼の思いに触れて父親としての自分を顧る。家族に手料理を振舞った後、彼は姿を消してしまう。

<感想など>
家族、特に父と息子の関係が、強烈に胸に響いてくる物語でした。
ストーリーには特殊な歴史事情が色濃く反映されていますが、これを知らない世代、あるいは他国の人々にも充分伝わる内容だと思います。その意味で、文革の影響として《破滅》や《不幸》を描いた他作品とは一線を画していると思います。

父と息子の間に入って緊張関係を緩和しようとするお母さんの姿もとても理解できます。
また、アパートへの入居を切望していろいろ手を尽くす妻と、それには無関心な夫。こういう夫婦の構図はどこにでもありそう。昔自分の父母が狭い住居のことで言い争っていたのを思い出してしまいました…

自分の夢を子供に託すというのはどこにでもある話だけど、秘密裏に息子の恋人に堕胎させるというのはやりすぎ!このあと息子にいつ殺されるだろう、とヒヤヒヤしていました。しかしここで暗いまま終わったら、このタイトルの意味がなくなる…

父子の物語のほかに、父と隣人リウさんとの確執も平行して語られます。強制労働の元凶は文革時のリウさんの告発であり、帰ってきた父がそれを知った後、二人の間は最後までギクシャクします。この物語最大の不幸です。
結局関係修復ができないままリウさんが亡くなる。これをきっかけに父が息子との関係を見直すというのは多少できすぎの感もありますが、物語の先に光が見えるようなこの展開には賛成です。

一番最初の、向陽が誕生するシーン。お父さんは外で不安げにウロウロしています。そして最後に向陽の息子(ですよね)が誕生するシーン。向陽はビデオカメラを片手に妻の出産に立ち会います。この対比がおもしろい!向陽が父親になっていく姿を、お父さんにも見せてあげたかったな。

ひまわりの海の中からお父さんがひょっこりと顔を出してくるような気がしました。

追記:お父さん役が武侠でおなじみの孫海英さんだとは、最後まで気づきませんでした。さすが俳優!また、この作品でも子役が光っていた!

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