生活秀 : 夢の国・亞洲文化宮

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生活秀

20061124

中国小説/2001年/中国語 簡体字
映画「ションヤンの酒家(みせ)」の原作
著 者  池 莉(チ・リィ)
出 版  雲南人民出版社(中国)

<あらすじ>
来双楊は、吉慶通りの小さな飲食店主。
夜に商売し昼に寝るという昼夜逆転の生活を送っている。
そんな彼女の住まいに、ある日、兄の来双元が、息子の来金多尓と共に転がり込む。
妻の小金が転職に失敗、生活苦になったという。
彼は長男であることを理由に不動産所有権を主張、居候を決め込む。
双楊は10年前子供を死産したとき、同時期に生まれた金多尓に母乳を与え育てたという自負がある。
彼には格別の愛情を持ち、能力の高い彼にさまざまな援助を惜しまない。

妹の来双瑗はテレビ局のキャスター。
姉の生き方を嫌って、あらゆる手を使い、現在の地位を得た。
彼女は、吉慶通りの風紀の乱れを特番で放送すると姉に告げ、姉にこの地を去るように言う。
もちろん、双楊にその気は全くない。
彼女の店は大繁盛で、常連客も多い。
その中の一人に、卓雄洲という妻子ある男性がいる。
彼は2年前から店に通いつめ、店自慢の「アヒルの首」を買い占めることさえある。
双楊と卓雄洲が不倫関係にあるといううわさも立っている。
双楊の弟、来双久は、薬物中毒になり、施設で療養中。
双楊は、将来も営業を続け、双久の面倒を見るためには、住居を自分名義にする必要があると痛感する。
ある日、長い間疎遠だった父の来崇徳と後妻の范〔氵戸〕芳の家を訪れる。
彼女は二人の機嫌をとって犬猿の仲だった范〔氵戸〕芳と見事仲直り。
他人に横取りされた家を取り戻すこと、その住居と現在の住居の名義を自分名義にすることを確約させる。

次に、彼女は不動産管理所長、張をホテルで接待。
心の病を抱える息子の嫁探しに協力するともちかけ、名義書き換え手続きの確約をとる。
その嫁候補は、彼女の店で働く九妹。
彼女は来双久に惚れこんでいる。
双楊は、双久の回復の可能性が低いこと、政府機関の家に嫁ぐことのメリットを話し、彼女を説き伏せる。

こうして、不動産問題を解決した双楊。
ある日、卓雄洲と旅行することになり…

<感想など>
「ションヤンの店」を観る前に原作を読もうと思ったわけです。
主演が陶紅ということで、「双楊の顔だけが陶紅」という状態。
さて、時代は21世紀を迎える直前。
市場経済導入により、個人経営主が増えた時期。
双楊は吉慶通りの個人経営主第一号という設定です。
とにかく双楊がかっこいい!!

やりきれないのは、姉妹の確執です。
10代のころ、失火を理由に工場を解雇された双楊は、「単位」から永久追放されます。
この「単位」だけでなく、あらゆる公的機関での労働が不可能になった双楊。
生きるために選んだのが、吉慶通りでの営業でした。
それを完全否定する妹。
でもそれはやり手の姉に嫉妬しているからでは?
職場には恵まれたけれど永遠にかなわない相手…それが姉。

不動産を手に入れるために奔走する双楊は、本当に「切れ者」です。
相手の性格を読み取り、手なづけていく過程は見事としか言いようがありません。
兄嫁を殴る場面は圧巻。映画ではどうなっているのかな。

さて、これほど鋭い双楊でも、自分自身については無知だった、というのがラストでしょう。そんな双楊だからこそ、私は好きです。

この「生活秀」。「彼女の生きる道」と訳したいところです。

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