風櫃の少年 : 夢の国・亞洲文化宮

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風櫃の少年

20160605

フンクイの少年2
1983年/台湾/1時間41分/劇場で鑑賞
監 督  侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
原 題  風櫃來的人
出 演
鈕承澤(ニウ・チェンザー) 林秀玲(リン・シウリン)
庹宗華(トゥオ・ツォンホァ) 張 世(チャン・シー)
顔正国(イェン・チェングォ) 張純芳(チャン・チュンファン)

<あらすじ>
澎湖島の風櫃(フンクイ)。阿清(鈕承澤)は高校中退後、ケンカや悪ふざけに明け暮れる日々を送っていた。あるとき彼は仲間と傷害沙汰を起こして町に居づらくなり家を出る。3人の行先は阿栄(張世)の姉(張純芳)が住む高雄。彼女の世話で彼らは下宿を確保。向かいの部屋に住む黄錦和(庹宗華)と同じ工場でアルバイトを始める。阿清は黄錦和の恋人小杏(林秀玲)が気になって仕方がない。

<感想など>
「台湾巨匠傑作選2016」でドキュメンタリー映画「台湾新電影時代」を観て、挿入されていた本作の映像が頭から離れなくなった。特に上に掲げたおバカたちの踊りが、もう笑えて笑えて…。彼らは一人の少女に向かってアピールしているのだ。少年のころにはこんなひと時があるのだ、と思わせる一場面。

写真右端が、現在活躍している鈕承澤監督である。なんだかそのまま大人になったような…なんて言ったら怒られるだろうか。この阿清クン、風櫃を出たときは何も考えていない、ただ突っ走るだけの少年に見えたのだが、初恋を経験した後にちょっと大人の雰囲気になる。仲間の2人が悪ふざけをしているときに、自分の未来を見つめて日本語を勉強したり、人の気持ちを察したりするようになる。彼には「芽」がある。実は父は野球のボールを頭部に受けて以来、介護なしでは生活できない身。彼の中では常に元気なころの父と、現在の父が交錯している。父の死を経て、彼はまた一歩成長したように見えた。

ただ、かっこよさという点では先輩の黄錦和に及ばない。この黄錦和を庹宗華が演じていたのね。今の恰幅のよさからは想像もできない細い身体。(笑)黄錦和という人物は、仕事先のモノを盗んで横流ししたのがばれてクビになり、その後台湾を離れる。小杏は、阿清らと一緒に遊んでいても彼のことが頭を離れない。けれども錦和が高雄に帰ってくると知って、あえて台北に行く。そんな小杏の決意には驚くとともに、彼女を応援したくなった。

ふと、「モンガに散る」(鈕承澤監督)を思い出した。趙又廷演じるモスキートの母親役が、小杏役の林秀玲で、しかも美容師。髪に人一倍気を使う小杏と重なるのである。小杏は艋舺界隈で暮らすことになるのでは?もしかしたら恋人との間の子供をその地で育てることになるのでは?などと勝手に想像してしまった。なお、鈕承澤がモスキートの父親役であるが、あの阿清が小杏と恋人関係になるとは思えない。相手はやはり黄錦和?(完全に妄想…)ちょうど小杏が台北に出ているときに、「モンガに散る」のストーリーが展開している。年代的にみて、小杏とモスキートの母親が同じ、というのはあり得ないが、それでも艋舺のどこかに黄錦和や阿清の姿もちらついてしまう。(笑)

兵役を前にした青春の1ページ。時折流れるクラシック音楽が、はじけ飛ぶ彼らの姿から遠いと思いつつ、ノスタルジーがかきたてられた。80年代は私にとっても青春時代だったんだなあ、と。

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