メルボルン : 夢の国・亞洲文化宮

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メルボルン

20141103

メルボルン

2014年/イラン /1時間31分(東京国際映画祭で鑑賞)
監 督  ニマ・ジャウィディ
英 題  Melbourne
出 演
ネガル・ジャワヘリアン マニ・ハギギ
ロウシャナク・ゲラミ シリーン・ヤズダンバクシュ

<あらすじ>(ラストに関するネタバレを含みます)
オーストラリアへの移住を控えたアミル(マニ・ハギギ)、サラ(ネガル・ジャワヘリアン)夫妻。今日は故国イランを発つ日である。そんな中、サラは他家のベビーシッターから少しの間乳児を預かってほしいと頼まれる。しかしいつまでたっても迎えは来ない。やがて、ベッドに寝かせていた乳児が息をしていないのを、夫のアミルが発見。そこへ乳児の父親がやってくる。

<感想など>
最初はどんな物語なのか全く見当がつかなかったが、ストーリーが動き出すと目が離せなくなった。久しぶりに集中した。場面のほとんどは室内で、台詞も夫婦の対話が中心、時間的には1日弱と、設定の範囲は限られている。でも内容は極上のサスペンスだ。

預かった乳児の突然死。さあ、あなたならどうする?彼らはどんな決断を下すのか?作品は、観る者に終始問い続ける。

夫のアミルはひたすら隠す。父親が来ても真実を話さず、時間稼ぎをする。一方、妻は良心に従って真実を話すべきだと主張。夫婦の溝はますます深くなっていく。夫は乳児を預かった妻を、妻は隠ぺいしようとする夫を非難する。

こんな事態になっても、移住の準備は着々と進められていく。さて、彼らは出発するのか、それとも…。

夫婦の会話と、鳴り響く電話の呼び出し音。固定電話の線を外してからは携帯電話がひっきりなしに音を立てる。とにかく目まぐるしい。落ち着かない。

ドキリとした展開が2つあった。1つは妻が流しを洗っている場面だ。まさか水道管に…と、あることを想像した。もう1つは、夫妻が車に乗り込んだ後、周囲の車が警察車両に見えたことだ。こういう観客の反応は、想定内かもしれない。では、冒頭の国勢調査の回収員をどう解釈したらいいのだろう。私は、彼女が鍵を握っているのではないかと、最後まで思っていたのだ。空振りしたような気分だが、監督の意図は何だったのだろう。

Q&Aのコーナーでは、監督が仲間の子供を預かった時に、今回の設定を考えついたと話していた。聞いただけではとても映画になりそうもない題材だが、夫婦関係の変化だけでなく、子の父親の家族背景、夫の母の吐露なども、重層な作品に仕上がる要素になったと思う。

結末を描くことなく、映画は終わる。
観客に任せたこのラスト、みんなはどう予想するだろう。
ちなみに私は、彼らは飛行機に乗れなかったと思うのだが…。

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