黄金時代 : 夢の国・亞洲文化宮

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黄金時代

20141031

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2014年/中国・香港/2時間59分(東京国際映画祭で鑑賞)
監 督  許鞍華(アン・ホイ)
原 題  黃金時代
英 題  The Golden Era
出 演
湯 唯(タン・ウェイ) 馮紹峰(ウィリアム・フォン)
朱亞文(チュウ・ヤーウェン) 田 原(ティエン・ユエン)
黃 軒(ホアン・シュアン) 王志文(ワン・チーウェン)
郝 蕾(ハオ・レイ) 袁 泉(ユエン・チュアン)

<感想など>
今回の映画祭で最初の鑑賞作品。夜10時半の上映終了なら終電で帰宅できるが、万が一(キャスト登場!)をにらんで宿をとった。もちろん万が一はなかった。(笑)翌日午前にも鑑賞予定があったので、余裕を持てたのはよかった。

1930年代の作家、蕭紅(シャオホン)の波乱の人生を描いた作品である。3時間もの長編だが飽きることなく見続けられたのは、登場人物の語りが織り交ぜられていたからだろうか。エンタメ系作品に比べれば淡々として、暗い風景も多いのだが、思いがけない場面の移り変わりが刺激になった。

黒竜江省出身の蕭紅(湯唯)は暴力的な父から逃れ、各地を流転しながら作家活動を続ける。男を渡り歩くような生活の中で同業の蕭軍(馮紹峰)と恋愛関係になって同棲。やがて魯迅(王志文)とも知り合う。「女流作家」と言えば聞こえはいいが、画面に映し出される彼女は優雅ではない。苦しみぬいた人生の副産物が文章だった…という感じだ。

蕭紅が身を削って書くように、演じる湯唯もまた、その役に自身を捧げているように見えた。他の役者は「演じている」が、湯唯は蕭紅になりきっている。咳も、飢えも、震えも、そして最後の苦しい喘ぎも、すべて彼女が感じたそのままではないか…。鳥肌が立った。これも時間を忘れた理由の一つかもしれない。

蕭紅をとりまく男たちも興味深い。蕭軍は出産間近の蕭紅と同居を始める。極貧生活を乗り切り、彼女の執筆を助ける。また、端木蕻良(黃軒)は蕭軍の子を孕んだ蕭紅と結婚する。どちらの男性も作家としての蕭紅に惚れ込み、その腕を頼りにしていた感があった。献身ぶりについては端木蕻良の印象の方が強いが、蕭紅の心にはいつまでも蕭軍の姿が…。複雑な人間模様だった。

蕭紅の方は、最初の子は里子に出し、次の子は「亡くなった」と言う。(実際どうなのだか…)友人の前では子を亡くした悲しみを演じていたが、本心は違うと思う。彼女は女であって母ではない。そんなキャラクターにインパクトがあった。

もう一人印象に残ったのは、丁玲を演じた郝蕾。周囲のくすんだ雰囲気の中で、勇敢でさばさばしたこの人物が一筋の光に見えた。これまで暗い役柄しか見てこなかったので意外に感じると同時に、次回作に期待が高まった。

左前方の席で、右側の日本語字幕を見るのが辛かった。もっと早く予約できていれば…と、来年への反省を述べておこう。

コメント

やっと鑑賞しました

孔雀の森さん、ご無沙汰しておりますー。
いろいろとご多忙なのでしょうか。
またブログの再開をお待ち申し上げております♪

上映時間が長く、夜の上映だと確かに帰宅が辛い作品でしたね。
私は幸い昼間に鑑賞できたので無事帰宅できました。
(あ、でも次の日の鑑賞なども考えて犬をお泊りに出しました 笑)
蕭紅の小説家としての顔よりもその私生活に焦点を当てた物語でしたね。
エンドロールが出るまで彼女を演じているのが湯唯だとはわかりませんでした。(恥)
彼女の産んだ子供については自ら育てる気が全くないのは妊娠中からハッキリわかりましたよね。
自分の興味あることにだけ全身全霊で進む女性という感じでした。
にしても、どうしても男性は必要だったんですねぇ。
男運が良いのか悪いのかよくわからない人生でした・・・。

ご無沙汰しています

sabunoriさん こちらこそご無沙汰しています。

返事が遅れてすみません。
閉鎖状態の所にお越しくださり、本当にうれしいです。
ありがとうございます!!
今年に入ってから身辺あわただしく、
映画館にほとんど行かない状態でした。(前代未聞かな:笑)
コメントをいただき、何とか再開にこぎつけたいな、と
思いました。(思うだけだったら有言不実行だなあ…)

湯唯は「ラスト・コーション」の印象が強いから
分かりにくい気がしました。
確かに私生活に重点を置いた描き方。
おっしゃるように男運はどうなんでしょうね。
動物的な勘を感じてしまいました。

実は上映の最中、隣の隣でカップラーメンを食べている
オジサンが気になって気になって…
スクリーンの中にいそうな雰囲気の人でした。
それが一番印象的な、今回の映画祭でした。(笑)

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孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

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