世界の果ての通学路 : 夢の国・亞洲文化宮

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世界の果ての通学路

20141020

sekainohate1.jpg

2012年/フランス/1時間17分(劇場にて鑑賞)
監 督  パスカル・プリッソン
原 題  SUR LE CHEMIN DE L'ECOLE/ON THE WAY TO SCHOOL

<感想など>
ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドの4地域の、過酷な登校風景が代わる代わる映し出される。象の通り道を迂回して15キロの道のりを行く兄弟、馬で18キロを駆け抜ける兄妹、3人で支え合いながら山越えをする少女たち、そして兄の車いすを押す幼い弟たち。彼らはみな、大きな夢を抱えているからこそ、厳しい通学路に挑み続ける。学校がすぐ目の前にあって時々忘れ物を取りに帰った私には、全く別世界の風景だ。そう思うのは自分だけではないだろう。

こんなふうに教訓的な話としてとらえる一方で、別の感覚もわいてくる。
ドキュメンタリーと言えば、王兵監督の救いようのない暗さや、台湾の年配者たちの苦悩が、ずっと心の中に根付いている。だから今回の映像は、確かに苦難の道のりではあるが、底抜けに明るい印象だった。カメラを向けられた時から、彼らの通学路は光の当たる道になったのではないか。子供たちにとっては、撮影された経験も大きいように見えた。やはり、淡々と続く苦悩よりは、満面の笑みの方が観ていて楽しい。

もう一つ、大人のドキュメンタリーとは違う感覚があった。
撮影隊は子供たちの苦労を間近で見ているのである。もし自分なら手を差し伸べたくなるだろう。遅刻しそうになっているのなら、車に乗せてあげたいし、車いすが壊れたならあのお兄ちゃんをおんぶしてあげたい。そんなことをしたらドキュメンタリーではなくなるのは承知の上で、そう思わずにいられない。

ところで邦題の「世界の果て」は、ずっと気になっていた。自分の立ち位置を中心とした見方だと思う。あるいは自分とは全く異なる環境を「果て」と表現しているようにも感じる。

そうした些末はさておき、子供たちの意欲や将来の展望は後味がいい。小中学校時代を懐かしく思えるから、前向きな見方ができるのかもしれない。

親子連れが多いのもうなずける作品だった。

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