おじいちゃんの里帰り : 夢の国・亞洲文化宮

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おじいちゃんの里帰り

20140818

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2011年/ドイツ/1時間41分(劇場で鑑賞)
監 督  ヤセミン・サムデレリ
原 題  Almanya-Willkommen in Deutschland
英 題  Almanya-Welcome to Germany
出 演  ヴェダット・エリンチン
     ラファエル・コスーリス
     ファーリ・オーゲン・ヤルディム

<あらすじ>
1960年代半ば、フセイン・イルマズ(ヴェダット・エリンチン)は一家でトルコからドイツに移住。以来50年近く働き続け、妻と共にドイツ籍を取得する。そんな時、彼は突然家族全員でトルコへ帰郷すると宣言。長男と次男は子供時代からの不仲を引きずり、長女の娘チャナンは妊娠に動揺し、三男の息子チェンク(ラファエル・コスーリス)は自分のアイデンティティに悩んでいた。

<感想など>
トルコとドイツの関係も、両国の言葉も全く分からず、スクリーンにすべてをゆだねる姿勢で鑑賞。一家の歴史と人間模様があふれ出て心温かくなる作品だった。

すべてはおじいちゃんの深い愛情から始まった物語だ。
大学生の孫娘チャナンが従弟のチェンクに一家の歴史を語る形で、回想シーンが描かれる。長男と次男が一つのベッドに寝るシーンや、清掃作業婦に憧れる長女の表情が、過去から現在へと引き継がれる。そんなところに、フセインが目指していた里帰りへの思いを感じた。語っているのは親世代ではなく孫世代。ユーモアのあふれた見方が好奇心をくすぐる。

国家指導者が移民について「労働力ではなく人間を求めた」と語る場面に、フセインの異国での姿勢が想像できた。一方、チャナンの恋人がイギリス人だと知った時「ドイツ人ならまだしも…」と言った彼の戸惑いが気にかかった。異文化の中で揺れ動く一家が、3000キロのバスの旅で行きつく先はどこなのか。もちろん故郷には違いないのだが、それぞれの心がたどる道筋と苦境を乗り越えていく姿には、こちらも勇気をもらった気分だ。

チェンクが授業で故郷が載っている地図を貼ってもらい、自分なりの結論を出したところで、おじいちゃんの帰郷の意味が強く感じ取れた。一家を一番理解しているのはおじいちゃんだったのかも。チャナンも恋人と一緒に人生を歩んでいくのだろう、と前向きにとらえることができた。

この春、電車で20分ほどのところにミニシアターが誕生(正確に言えば再開)し、買い物ついでの気軽な鑑賞が実現。シートが心地よくて、いいリラックスタイムだ。(笑)でも本作品は終始目を見開いていた。テンポがいい上、登場人物がみんな魅力的。とにかくチェンク役の男の子が愛らしくて目が離せなかった。

今度ダメモトでもお気に入り作品をリクエストしてみようか。


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