GF*BF : 夢の国・亞洲文化宮

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GF*BF

20140623

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2012年/台湾/1時間45分(劇場で鑑賞)
監 督  楊雅喆(ヤン・ヤーチェ)
原 題  女朋友。男朋友 (GF*BF)
出 演  
桂綸鎂(グイ・ルンメイ) 張孝全(ジョセフ・チャン)
鳳小岳(リディアン・ヴォーン) 房思瑜(レナ・ファン)
張書豪(チャン・・シューハオ)

<あらすじ>(ラストに関するネタバレを含みます)
1985年、戒厳令下の台湾。高校生の美宝(桂綸鎂)、忠良(張孝全)、心仁(鳳小岳)らは、厳しい校則をすり抜けながら奔放な生活を楽しんでいた。美宝は、大好きな忠良とは恋人になれないと知り、自分を想い続けてきた心仁を受け入れる。

1990年。大学生の忠良と心仁は台北で同居していた。ジムでインストラクターをする美宝は、心仁と恋人関係にありながら忠良を想っている。ある夜、民主化運動の集会で取り締まりに遭い、心仁は退学を余儀なくされる。

1997年。美宝は妻子ある心仁と関係を続け、妊娠する。しかし医者から衝撃的な事実を告げられる。忠良も呼んで3人顔を合わせるものの、わだかまりだけが残る結果に。

2012年。忠良は、双子の娘が通う中学校から呼び出しを受ける。2人が全校生徒を巻き込んで「短パンをはかせろ」と抗議運動をしたというのだ。

<感想など>
同性愛、三角関係、その上張孝全が出演しているとなれば、「花蓮の夏」を思わずにはいられない。当時、八方ふさがりの結末からは、彼らの未来が全く想像できなかった。

「GF*BF」も乏しい予備知識から同様の結末を予想していた。しかし最初に観た明るい光景で先入観が覆された。「花蓮の夏」の未来もこんな風に輝いていたらいいのに、と、あの作品がまたまた脳裏によみがえる。

物語は台湾の歴史と共に進んでいく。戒厳令下で拘束の厳しかった時代に生き生きとしていた3人が、民主主義の時代になると、逆に鬱々とした表情になる。それぞれ、自分だけが幸せになることを罪ととらえ、本心を封印したまま仮の姿で生きている。

美宝は、忠良を心仁から遠ざけたくて間に入っているようにも見える。だから心仁は、忠良の想いの深さがよくわかっていないのかも。2人の男性の想いを痛いほど感じていた美宝の「不倫」は、まるで自分に課した罪(心仁の想いを知りながら関係を断ち切った夜のこと)滅ぼしのようで痛々しい。かといって心仁を責めるわけにもいかない。押しつぶされそうになるのは観客も同じ。あの冒頭は、果たしてこの暗いトンネルの出口になるのか…

高校生役が相変わらずハマっているルンメイちゃんと、高校生としては老成しすぎの張孝全、そしてスポーツ刈りなら多少いけるかもしれない鳳小岳は、絶妙なトライアングルで魅せてくれる。張孝全は、むしろ実年齢よりグンと上のお父さん役の方がしっくりくるかも。

最後にまた3人になる設定が興味深かった。
娘たちの容姿は父親似。その一方の子がちょっと拗ねて見せる姿に美宝が重なった。全身でシュプレヒコールを唱える彼女たちと、あの当時の主人公たちも重なって見える。最後に再登場した娘たちを通して、輝きを放っていた親世代の顔が見えた。なんか、ぐっときてしまう。

忠良は、娘たちを育てながら再び青春を生きている。暗く長いトンネルの出口だと思いたい。

観終わると、描いていない部分が色々と想像できて、切なさがますますつのっていく。

trackback

GF*BF (女朋友、男朋友) :龍眼日記 Longan Diary

物語の始まりは1985年、戒厳令下の台湾、高雄。高校生のメイベル(桂綸鎂:グイ・ルンメイ)、ライアム(張孝全:ジョセフ・チャン)、アーロン(鳳小岳:リディアン・ヴォーン)の3人の友情と愛情の物語が当時の時代背景を織り込みながら30年間に渡って綴られていく。何度か台湾を訪れたことはあっても台湾の過去の歴史についてはほとんどわかっていないということに本作を観て気づいた。どこか「花連の夏」と重なる...

コメント

「花蓮の夏」ももう1度観たくなりましたね

孔雀の森さん、こんにちは。
孔雀の森さんのレビューに書かれたデータで上映時間が1時間45分と知り、
「あれ?もっと長くなかったかしら。」と思わず当時のデータをチェックしてしまいました。(笑)
もちろん孔雀の森さんのデータは正しかったです。
鑑賞後に振り返ると内容が濃いこと、描かれた年月が長いことなどから
もっと長時間に思えてしまったようです。
>美宝の「不倫」は、まるで自分に課した罪滅ぼし・・・
本当にそうですね。
彼女には新しい一歩を踏み出して別の幸せを探してほしいと心底願いました。

本当に濃い作品でした

sabunoriさん、こんにちは♪
確かに長く感じましたね。
でも途中で時計を見ることもなく
(退屈な作品だとチラチラ見てしまうことがあるもので:笑)
ずっと見入っていました。
最後にドーンと年月がとんでいたのですね。
私の場合、台湾の歴史の一端を知ったことも
長く感じた理由かもしれません。

>彼女には新しい一歩を踏み出して別の幸せを探してほしいと心底願いました。
本当に。一つの事に固執しなければならないなんて…。
どこかで自分の心に折り合いをつけて生きていく人が多い中、
彼女は不器用で正直すぎたのか、などと今になって思うのです。

「花蓮の夏」、また観たいですね♪
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大切に♪

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