歌声天高く~父と過ごした日々~ : 夢の国・亞洲文化宮

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歌声天高く~父と過ごした日々~

20140419

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2007年/中国/全22話
監 督  高希希(ガオ・シーシー)
中文題  搭錯車(2005年放映)
出 演
李雪健(リー・シュエジエン) 李 琳(リー・リン)
殷 桃(イン・タオ) 于和偉(ユィ・ホーウェイ)
曹曦文(ツァオ・シーウェン) 馬書良(マー・シューリャン)
陳 昊(チェン・ハオ) 唐 静(タン・ジン)

<あらすじ>
1980年代前半の北京。喉の障害で言葉が不自由な孫力(李雪健)は、親友胡文奎(馬書良)の紹介で劉之蘭(李琳)という若い女性と結婚する。ところが間もなく彼女の妊娠が発覚。相手は下放先で恋人となった蘇民生(于和偉)だ。やがて生まれた女児は「阿美(アーメイ)」と呼ばれるようになる。孫力は劉之蘭と離婚するが、彼女の渡米が決まった後、阿美を自分で育てる決心をする。

1990年代。高校生の阿美(殷桃)は苦労の多い父孫力を助けたい一心で、バー「ジャスミン」で歌手のアルバイトをしていた。しかし大学進学を勧める孫力は猛反対。帰国した母劉之蘭、「ジャスミン」のオーナーで実父の蘇民生らと、阿美をめぐって確執を深める。やがて阿美は歌手デビューを目指し実父母と共にマンションで暮らし始め、レッスンに明け暮れる。孫力は気心の知れた李玉琴(唐静)と結婚するが、彼女はすでに不治の病に侵されていた。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます)
ステージ中央で歌う阿美よりも彼女の周囲で動揺する親たちの印象が強かった。自分がその世代に近いからか。それぞれの個性が際立っていて、中でも孫力、蘇民生の両極端な描き方が興味深い。貧困の中、実の娘ではない阿美に愛情を注いで育てる孫力。かたや、財力を武器に実の娘を金儲けの手段にする蘇民生。双方ありえない人物設定だと思いながらも、激しい人間関係の渦にいつしか自分も飲み込まれていた。

阿美の母、劉之蘭の行動も最初は懐疑的に映る。蘇民生に去られた後、愛はなくても孫力の誠実な心根に賭けるような気持ちで結婚する。妊娠を知ったのが結婚後とはいえ、周囲の猛反発を受けるのは必至。離婚後も孫力の好意を利用して何かと援助を受け、渡米のチャンスが訪れるや娘を手放す。ひどい行動だが徹底的に責めることはできない。自分と同年代の彼女が、教育を受ける年月をすべて文革に持っていかれたと思うと同情心をかきたてられる。人生を賭けようとする強い気持ちは、現在の若者には理解し難いかも知れない。アメリカでの生活に終止符を打った彼女は、これまでの半生を後悔して母親になろうと努力する。彼女がさかんに「疲れた」「老いた」とつぶやくのを耳にして、まだアラフォーなのに…と暗い気持ちになった。

孫力の家には、80年代には毛沢東像が、90年代には鄧小平像が飾ってあった。彼の国家への忠誠心を感じるとともに、時代が変わっても彼自身は変わらない(貧困から抜け出せない)皮肉とも受け取れた。時代の波に乗じて儲け話に人生を賭ける蘇民生との対比が、最後まで飽きさせない。

テーマは「本当の幸せとは何か」だと思う。
財力があること?
誠実な心を持っていること?
時代は変わっても普遍のテーマと言える。

親たちは一生後悔し続けるのだろう。

蘇民生は、阿美が歌う石軍生作曲の「おとうさん」を聴いて、自分が蚊帳の外であることを思い知らされて会場を去る。

孫力は愛妻に対し後悔し続けるのかもしれない。
玉琴は息を引き取る間際まで、夫が阿妹に愛情を注ぐ姿に嫉妬していた。妻と娘とでは愛情の形が違うと頭では分かっていても、感情はついていかない。掃きそうじをしている孫力が、「おまえが一番」と言えなかったのを後悔しているようにも見えた。

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