光にふれる : 夢の国・亞洲文化宮

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光にふれる

20140305

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2012年/台湾・香港・中国/1時間50分(劇場で鑑賞)
監 督  張榮吉(チャン・ロンジー)
原 題  逆光飛翔
英 題 Touch of the Light
出 演
黃裕翔(ホアン・ユィシアン) 張榕容(サンドリーナ・ピンナ)
李 烈(リー・リエ) 柯淑勤(クー・シューチン)
納 豆(ナー・ドウ) 許芳宜(シュウ・ファンイー)
尹 馨(イー・シン) 閃 亮(シャン・リャン)

<あらすじ>
先天的な視覚障害を持つユィシアン(黃裕翔)は、台北の音楽大学でピアノの勉強をするため、初めて親元を離れる。苦労も多いが、体育学部のルームメイト(閃亮)はじめ仲間たちと意気投合、徐々に生活に慣れてくる。

ダンサーを目指すシャオジエ(張榕容)は、買い物依存症の母親(柯淑勤)のローン返済を肩代わりするためアルバイトに明け暮れ、練習もままならない。その上失恋のショックから気持ちは落ち込むばかり。そんなとき、大通りで道に迷っているユィシアンを見かけ、大学まで送る。

<感想など>
早くも今年の私的ベストテン候補にノミネート! 視覚、音響の効果に加え、前向きなストーリーに感極まった。所々にさしはさまれる笑いどころも心地よい。

ピアニスト黃裕翔の実話に基づいて作られた物語とのこと。だから主人公はユィシアン本人なのだが、同時にシャオジエの物語ともいえるストーリー構成。二人が別々のところに居ながら、ユィシアンの奏でるメロディに乗ってシャオジエが躍る展開は、新鮮に響いてくる。

本作品の魅力の一つは、メインの二人を夢に向かって進む同志的存在として描いているところだと思う。上の写真からはつい恋愛関係を想像してしまうのだが、観終わると二人の関係がとても崇高な結びつきに思えてくる。ユィシアンの妹がシャオジエに何回も「彼女なの?」と訊く気持ちはすごくわかるのだけど。(笑)

周囲の人物も実に個性豊か。
ローン地獄にはまって娘に安定した職を求める母親が、ユィシアンの母とは好対照。また、シャオジエが働くファーストフード店の店長(納豆)があまりにも優しくて理解がありすぎて、ちょっと気になる存在だ。彼女と一緒にダンスのオーディションに出ようとするのは、尋常ではない。彼はいったい何者?そして圧巻はプロのダンサーである許芳宜。人間の奥底まで見せるその動きは是非生の舞台で見たいものだ。

ユィシアンを特別扱いしないルームメイトやバンド仲間、そして彼の才能を評価する先生(尹馨)もいい。上から目線ではない、同じ目的を持った者同士の交流が温かな気持ちを呼び起こしてくれる。ユィシアンの苦悩(「同情から表彰されている」と思い悩んだ過去)が包み隠さず語られているからこそ生きてくる展開に思えた。

観ながらふと20数年前を思い出した。短い間だが、視覚障害のある方と一緒に働いていたことがある。全員の声がわかって、進んで人の輪の中に入っていく明るい方である。ユィシアンがシャオジエの顔を指でなぞっているのを見たとき、その方とかわした握手の感覚がよみがえってきた。今まで数えきれないほど握手してきた(試合の後必ず相手と握手する)が、一番心に残る手だった。その方の心に、私はどう映っていたのだろうと、今になって思うのである。

もう一度観て、音と光と色を堪能したい。

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