楽園のかなたに : 夢の国・亞洲文化宮

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楽園のかなたに

20131117

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1992年/台湾/1時間47分(レンタルVIDEO)
監 督  頼聲川(スタン・ライ)
原 題  暗戀桃花源
英 題  The Peach Blossom Land
出 演
林青霞(ブリジット・リン) 金士傑(ジン・シージエ)
李立羣(リー・リーチュン) 丁乃筝(ディン・ナイチョン)
顧寶明(グー・パオミン) 陳立美(チェン・リーメイ)
丁 仲(ディン・チュン) 林麗卿(リン・リーチン)

<あらすじ>
『暗戀』と『桃花源』を上演する二つの劇団は、本番を直前に控え練習に余念がない。ところが舞台を借りる時の手違いで両者の使用時間が重なり、しかたなく時間を分割して交互に使うこととなる。しかし互いに、稽古中の相手方に終了を迫るなど、険悪な雰囲気になったため、結局、舞台を半分に分けて使うことで両者は合意。一つの舞台上で二つの劇が展開する中、全く違う物語の台詞が、所々呼応する場面があらわれる。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます。)
同監督の舞台劇を映画化したとのこと。内容が演劇だからか、舞台での劇中劇をスクリーンから(実際にはTV画面なのだが)眺めているようだった。茶の間のTVで舞台を観る感覚だ。

作品の中では、二つの舞台劇が同時進行する。『暗戀』は、上海で出会った男女(金士傑、林青霞)が内戦の混乱で離れ離れになる悲劇。『桃花源』は、妻(丁乃筝)と友人(顧寶明)の密通に苦しむ主人公(李立羣)が<桃花源>に行き、戻るところを描いた喜劇。

交互に進行する二つの劇も、前半は『桃花源』の方が断然おもしろい。夫、妻、夫の友人三者のコミカルな台詞の応酬には思わず吹き出してしまう。このまま本番に突入してもOKと思えるほど完成度が高い。かたや、『暗戀』の方は、男性の方に「感情が出ていない」と監督が言うと、俳優の方は「40年も前の人の気持ちなどわからない」という内容のことをつぶやく。そう言われてみれば、全体がなんとなくぎこちない。この未完成の演技をする俳優には相当な演技力が求められるのだろうな、と思いつつ、ハラハラしながら<観劇>していた。

両劇団の稽古中、あるいはその合間には、さまざまなハプニングや闖入者もあって、本番への心配がつのっていく。そんな中で、劇中劇の話もどんどん進む。

一つの舞台で別々の劇をやっているから、当然互いにやりにくくストレスがたまる。でも時折、こちらの台詞にあちらが応える、という現象が何度か起こる。すると、出演者たちの演技がだんだん変わっていく。

終盤、『暗戀』では、年月を経た男女の再会シーンが感動的に描かれる。最初よりも格段に進歩しているではないか!老けメイクをしている金士傑と林青霞が、まさに現在の彼らの姿、という「感動」のおまけつきだ。『桃花源』もまた、突き抜けた勢いのまま幕を閉じる。互いに相手の力を借りながら舞台を完成させているところに味わいがある。

台湾の歴史的背景に詳しければ内容を読み解く面白さも加わるのだろう。でもそれを知らなくても、この劇中劇は十分楽しませてくれる。

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