奪命金 : 夢の国・亞洲文化宮

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奪命金

20130211

datumeikin.jpg

2011年/香港・中国/1時間46分(劇場で鑑賞)
原 題  奪命金
英 題  Life Without Principle
監 督  杜琪峰(ジョニー・トー)
出 演  劉青雲(ラウ・チンワン) 任賢齊(リッチー・レン)
     何韻詩(デニス・ホー) 胡杏兒(マイオリー・ウー)
     蘆海鵬(ロー・ホイバン)蘇杏璇(ソー・ハンシェン)

<あらすじ>
警部補のチョン(任賢齊)は、妻コニー(胡杏兒)がマンション購入の件を相談しても、いつも仕事優先で話は先延ばし。彼女は夫に相談せず購入資金を工面しようとする。
銀行員のテレサ(何韻詩)は営業成績を伸ばそうと、投資経験の少ない中年女性(蘇杏璇)にリスクの高い金融商品を売るが、その直後ギリシャの債務危機が起こる。
ヤクザのパウ(劉青雲)は仲間の保釈金を工面するため奔走、投資会社社長の旧友、ロン(姜皓文:パトリック・タン)を頼る。ところが株価暴落に正気を失ったロンは口座の不正操作に失敗、大陸マフィア(尹子維:テレンス・イン)に大損させてしまう。パウは高利貸しのユン(蘆海鵬)から強奪しようと彼の車中に潜伏。ところが直前ユンが何者かに殺される。パウはユンの金の入ったバッグを盗み出す。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます)
すべてはカネだ~!一攫千金!!と息巻く人々の姿が、時には喜劇的にも描かれ、終始釘づけだった。そのカネへの執着心も人それぞれ。さあ、自分は誰に近いだろうと考えてみると、やはりあの慣れないおばちゃんかな(笑)契約を焦るテレサに対する一挙一動が、ちょっと儲けてみたい人々の心を代表しているように映る。

しばらく前、同じく金融市場を扱った『盗聴犯~死のインサイダー取引~』で、限りない欲望の果てに身震いした経験から、本作品でも相当覚悟していた。けれども、今回は人々の醜さを映しながらも笑いどころがあったり、それぞれの人生が描かれていたりして、多少救われた思いだった。

前後する時系列の配置も、興味を掻き立てる一因だろう。時間が遡ることでパズルピースの一つ一つがカチッとはまるところに快感を覚えた。中盤での一番の謎は、貸金業者ユンが殺された背景だ。この事件を巡って登場人物の動きがだんだん詳細になり、ユンの人物像が浮かび上がる。最初テレサのもとを訪れた調子よさそうなおっさんが、ドラマ全体の鍵を握っていたわけだ。現場に居合わせたパウとテレサは、立場は違うし、会う機会もないが、瞬間考えたことは同じ。元々自分自身の富にはほとんど無関心だった二人が、多額の現ナマを前に変貌する。特に、忠義心の塊であるパウが、傷ついた友人を放って時間稼ぎをした結末に、胸がざわついた。そして、最初と最後が重なった。

劉青雲、任賢齊、何韻詩の3人は主演でありながら、言葉を交わす場面はない。こんな展開も珍しい。

パンフによれば、大陸での上映作とはラストが違うとのこと。でもそんな風につけ足したものより、今回の鑑賞作の方が断然いいと思った。パウとテレサに対し、もう地球の果てでも、どこへでも、飛んでけ~と、秘かに叫んだ私だった。あ、でも犯罪に加担するつもりは全くありません。念のため(笑)

<追記>
・顔に似合わず(スミマセン)シャキッとしたスタイルの劉青雲を、初めてステキだと思った。特に赤のハーフパンツが似合ってるなあ、と。

・ガス漏れ場面で、隣席のおニイさんが咳き込んでいた。任賢齊になりきっていたのかな。

・昨年末オープンしたばかりの新宿シネマカリテに初めて行った。座席はフワフワで前にも余裕がある。隠れ家的なこのミニシアターに、また行きたい。

trackback

奪命金 :龍眼日記 Longan Diary

昨年香港行きの機内で鑑賞済みだった本作。 なので劇場鑑賞をパスしようかと考えていたのだが思いのほか公開期間が長く、 それではせっかくなので日本語字幕付きでキチンと鑑賞し

コメント

赤いパンツが目に焼きついて離れません・・・

孔雀の森さん、こんにちは。
やっと観て参りましたー。
おっしゃるとおり時間が遡ることでそれぞれのエピソードが
繋がる感覚は快感でした。
劉青雲が演じているヤクザの名前を思い出せずオフィシャルサイトで確認したところ
「パンサー」となっていたのですが、どうにもしっくりせず・・・。
こちらを拝見して「そうだ!パウだった!」と思い切りすっきりしました。
早速直させていただきます。ありがとうございました♪
本作での任賢齊の役どころは一番つかみどころがなかったような。
いきなり出現した年の離れた妹というエピソードもなんだったのでしょう??
劉青雲のキャラクターはとてもチャーミングでしたね。
彼も大金を手にして変貌してしまうのかしら・・・。

意外に赤が似合うのね~

sabunoriさん、こんばんは♪
すでに機内で鑑賞されたのですね!
私は今回パンフを買い、そこに記されている人物名にしたがって
レビューを書きました。
最近、鑑賞直後でも人物名を忘れてしまう場合が多くなって困っています。
(邦画なら、ないとおもうのですが)
また、本作品のように時系列が前後する作品では、ストーリーの一部を
忘れてしまうことも多いです。
そんなわけで、sabunoriさんがおっしゃる「年の離れた妹」も
記憶の彼方であります(泣)

>任賢齊の役どころは一番つかみどころがなかったような。
確かに~
劉青雲と何韻詩の印象が強すぎて、あの抱き合った夫婦の感動が
いまひとつ伝わってきませんでした。

大金を手にした彼、できれば変貌してほしくないのですが…。
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大切に♪

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