我らが愛にゆれる時 : 夢の国・亞洲文化宮

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我らが愛にゆれる時

20121209

zuoyou.jpg

2007年/中国/1時間55分(レンタルDVD)
監 督  王小帥(ワン・シャオシュアイ)
原 題  左右
英 題  In Love We Trust
出 演  劉威葳(リウ・ウェイウェイ) 成泰燊(チェン・タイシェン)
     張嘉譯(チャン・ジアイー) 余 男(ユー・ナン)

<あらすじ>
メイ・チュー(劉威葳)は夫シエ(成泰燊)、娘ハーハーと幸せに暮らしている。ところがある日、ハーハーが白血病で、早急に骨髄移植か臍帯血移植をしないと余命わずかと判明。実はハーハーは前夫シャオ・ルー(張嘉譯)との間の子。メイ・チューもシャオ・ルーも骨髄が不適合だとわかったとき、彼女はある決断をする。それは前夫との間に子をもうけ、臍帯血移植でハーハーを救うことだった。シャオ・ルーの再婚相手ドン・ファン(余男)は当然のことながら難色を示すが、人工授精に同意する。しかしこの人工授精が無理とわかったとき、メイ・チューは更に一つの決意をする。

<感想など>
奇跡の連鎖がモラルを超えた…。
という言葉が思わず口をついて出たが、心中は複雑だった。メイ・チューの申し出に対し皆が激しい拒否反応を示したときは、自分も同様の気持ちになり、暗黒の結末しか思い浮かばなかった。しかし、にっちもさっちもいかない―左右為難―状況下で、彼女の決断を後押しする要素が見えてくると、この選択もアリかと思えてくる。

その要素の一つが、わずか5歳のハーハーが、自分を取り巻く状況を、ある程度理解していること。彼女は自分が治らなければ両親が悲しむのがわかっている。その上、面会に来た<おじさん>が実父であること、その父の手に自分の命がゆだねられているのも察している。そして、血のつながらない父のあふれるほどの愛に応えることが皆の幸せにつながると、無意識的に感じている。だから実父に「生きたい」と言ったのだ。シエが彼女のことをしきりに「いい子だ」と言うが、「いい子」を超え「天才」ではないか。子役は泣かせる演技をするわけでもなく、あくまで「脇役」の立場。でも物語の根幹をつくっているところが絶妙だと思う。

メイ・チューの再婚相手シエは、存在そのものが奇跡だ。娘の看病のため、仕事を在宅業務に切り替え、不動産会社勤務の妻を支えて食事も作る。妻の決断に対し、苦しみながらも結局は後押しする立場となる。(信じられん!!)どんな過程でこういう人格が出来上がるのか、そちらの方に興味がわいた。辛くなるといつもたばこを買いに行くその姿に切なさがにじみ出ていた。

客室乗務員のドン・ファンが、搭乗中の故障で「ハーハーが思い浮かんだ」のも何かの因果だろうか。その前に彼女がシエの家を訪問すること自体ちょっと信じがたいのだが、夫への愛情が深く、元々常人よりも慈悲深い人であると考えれば、そう不思議なことでもない。彼女もまた存在そのものが「奇跡」の人だ。

「左、右」というつぶやき、高層住宅群を背景に左右に向かう高架鉄道、真紅のシーツ、双方の妻が着ていた真っ赤なセーター。象徴的な場面にその意味を問いたくなったが、解釈の必要はないとも思えた。役者たちの演技とともに、視覚的効果が印象的。

両家族の未来に多少の明るさが見える結末で、救われる思いだった。実話に基づいているときいて驚いたが、その現実がよい結果だからこそ生まれた映画だと信じたい。

trackback

「我らが愛にゆれる時」 <三大映画祭週間2011> :TK.blog

『我らが愛にゆれる時』  左右  IN LOVE WE TRUST 製作年:2008年 製作国:中国 監督:ワン・シャオシュアイ(王小帥) 出演者:リウ・ウェイウェイ(劉威葳)、チャン・ジ

コメント

あ、あれ??

こんにちは!
余分なTBを消去してくださりありがとうございます^^
その旨を書いたコメントの消去もありがとうございます。
私の書きか方が悪く、この感想に対してのコメントも
あわせて消去されてしまったのですね~^^;
それは残して欲しかったのですが…私の勘違いならすみません!
紛らわしい書き方をして申し訳ないです。

何を書いたのか忘れてしまいましたが、再度コメントさせていただきます。
メイ・チューの周囲はホントよく出来た人たちでしたね~。
特に再婚相手シエは感動を通りこして、切なくなっちゃいます。

>実話に基づいているときいて驚いた
私もこれを知って驚きました!
中国で本作品はどのように受け取られているのでしょう。
それでも王小帥監督は今後も目が離せない監督の一人です^^

ご、ごめんなさい…

TKATさん、こんにちは♪
最初に謝ります。ほんと、申し訳ありませんe-466
今の今まで、消してしまったことに気づきませんでした。
TKATさんの書き方は妥当で、明らかに私のうっかりミスです。
貴重なご意見を消してしまうなんて、どうかしてますね~
前に書いていただいたことを思い出しながら、そして
今回お手を煩わせて新たに書いていただいたコメントを
じっくり拝見しながら、反省しています…。

さてこの作品、おっしゃるように周囲の人たちの寛容さには
驚いてしまいます。
さきにメイ・チューの立場では考えられない(正確には考えたくない)
と言いましたが、周りの人たちの立場にもなれないでしょう。
だからラストの展開にはびっくりです。
王小帥監督作品では『北京の自転車』が記憶に新しく、
随分前に『ルアンの歌』という作品も観ていました。後者は
面白い、というよりもかなり生々しかった感覚を覚えています。

今回のことに懲りず、また交流をお願いいたしますe-466
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