ホメられないかも : 夢の国・亞洲文化宮

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ホメられないかも

20121024

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2012年/中国/1時間48分(第25回東京国際映画祭で鑑賞)
監 督  楊 瑾(ヤン・ジン)
原 題  有人賛美聡慧、有人則不
英 題  Don’t Expect Praises

<あらすじ>
小学校を卒業した年の夏。級友のシャオポーが実家に帰ることになり、僕<ヤン・ジン>も同行した。僕は父に「友達の家に寄ってからおばあちゃんの家へ行く」と書置きをして家を出た。長距離バスに乗り、さらに長時間山道を歩いてようやく到着。それから数日間、シャオポーの怖いお父さん、優しいお母さん、弟と共に過ごし、おばあちゃんやおじさん、おばさん、きれいなお姉さんにも会った。早くおばあちゃんの家に行きたいと言っても、そのたびにシャオポーがお母さんに用事を言いつけられ、引き留められる。いったいいつになったらこの家を出られるのだろう。そしてようやくその時が来た。でもいざとなると彼と離れたくないんだな。

<感想など>
面白い!隣の人が盛大に笑うので、自分も周りを気にすることなく笑えた。今まで鑑賞した中国映画の中で、笑った回数ナンバーワン、と断言してしまおう。アニメの挿入も効果的で、子どもから大人までみんなが楽しめる作品だと思う。

ヤン・ジンとシャオポーが対照的なキャラクターだなと思ったら、勉強のできるヤン・ジンが、やんちゃなシャオポーのお世話係ということらしい。小説『山楂樹之恋』や、台湾映画『花蓮の夏』にも、そんな話があったのを思い出す。あちらにはそういう習慣があるのかしら。自分の感覚では、かなり難しい人間関係になりそうで、どの立場にも絶対になりたくない。(と言っても自分がお世話係になる可能性はなし:笑)でもヤン・ジンとシャオポーの場合は、互いに認め合っている様子で、ボケと突っ込みの漫才コンビみたいなやり取りもあり、ほのぼのとした雰囲気だ。

もう一つ興味深かったのは、卒業した日にみんなが紙を引きちぎり、ばらまいている場面だ。ヤン・ジンとシャオポーは教材を古紙としてまとめて持っていき、お金に換えてもらっていた。こういう習慣もあるのかな。

ヤン・ジンにとって、カルチャーショックの一つが、「褒められない」ことだったのかもしれない。小学校では親の職業や勉強で一目置かれていたのに、炭鉱の責任者であるシャポーの父親は、彼をただの子供としか見ていない。ヤン・ジンは父親の問いに対し行政区分をよどみなく答えて対抗心を燃やす。長い夏休みに、自分の育った環境とは全く違うところに身を置き、新たな発見をしたり、自分と比較したり。そんな子ども目線が楽しめる。教訓的だったり、成長物語だったりしないところがいい。

シャオポーの姉のエピソードは、よく考えればとても深刻で、描き方によってはとても辛い印象になりそうだが、ここではどこまでも前向きな展開である。姉の力強い口調には、こちらが励まされた。

興味深い場面を挙げようとするときりがないのでこの辺で。

Q&Aでは、朴訥とした口調ながら思いやりのある監督の人柄がうかがえた。
舞台は山西省。監督自身の思い出も投影されているとのこと。山西省出身の映画監督が多い背景に、ハングリー精神旺盛な気質も挙げていた。

笑いどころの一つが、シャオポーのおじ夫婦が、ダム建設で水没するところにわざわざたくさんの木を植えている場面。木が多ければ賠償額が高くなるから、というのは舞台背景となっている1995年から97年の話で、後になると状況は厳しくなるとのこと。

オーディションで選ばれた子役は飲み込みが早かったが、かえって大人はなかなかOKを出すことができなかったとのこと。確かに子役二人は素晴らしかった。シャオポー役の子は、天性のお笑い芸人、なんて思ってしまった。

帰りに、劇場の外で、監督自ら希望者にポスター(上に掲載されたのと同じもの)を配ってくれた。こんな経験できるなんて幸せ!次の作品も楽しみ!!


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