恋恋風塵 : 夢の国・亞洲文化宮

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恋恋風塵

20120824

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1987年/台湾/1時間50分(レンタルVIDEO)
監 督  侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
原 題  戀戀風塵
英 題  Dust In The Wind
出 演  王晶文(ワン・ジンウェン) 辛樹芬(シン・シューフェン)
     李天祿(リー・ティエンルー) 梅 芳(メイ・ファン)
     林 陽(リン・ヤン) 陳淑芳(チェン・シューファン)

<あらすじ>
鉱山の村で育ったワン(王晶文)は、中学卒業と同時に台北に出て、仕事の傍ら夜学に通い始める。彼には進学の実力があったが、家族が多い上、炭鉱勤務の父親(林陽)が怪我をして収入が減ったため、家計を支える必要があったのだ。後に幼なじみのホン(辛樹芬)も台北に出てきて洋裁店に勤める。二人は互いに助け合いながら都会での生活をおくる。やがてワンに兵役の通知が来た。彼のもとには毎日のようにホンから手紙が届くが、しばらくたつと途絶えてしまう。彼女は郵便屋と結婚してしまったのだ。

<感想など>
ドラマの背景について説明がほとんどなく、後で調べたところ、時代は1960年代末から70年代とのこと。舞台は九份や十分、平渓線沿線、台北など。後年の観光地化など、当時の人々は予想もしなかっただろう。

ストーリー自体は普遍だと思う。慣れない環境で助け合ってきた二人だが、離れ離れになると、淋しさに耐えかねた方が別の相手と結婚してしまう… よくある話だ。でも見飽きた感じはない。健気な男の子とはかなげな女の子の組み合わせと、別れる運命にあるのではないかという予感が、なぜか昔懐かしい。

運命にあらがって夢をつかもうとする話が多い中、このドラマは日々の生活をなんとかしのぐ若者の姿を淡々と描写している。何のために彼はこんなに耐えているのか。それは家族の他に、いつもそばにいる女の子のためだ。口に出しては言わないが、彼にとって将来の相手は彼女ただ一人。周囲もみんなそう考えている。足手まといの女の子を日々守りながら、彼は家庭を築く日を夢見て頑張っているのである。

「運命」で思い出したのが祖父の「学問には縁のない家系」という言葉だ。夜学で勉強して進学の夢をかなえようとするワンだが、結局断念して兵役に就く。「そういう家系なのだ」という祖父の諦観が、彼の運命の受け入れに影響しているようにも見える。

また、体の弱い孫(ワン)を、医者よりも祈祷師に任せようとする祖父の姿勢には、最初、理解も賛成もできなかった。しかし最後、苦難を経て帰郷したワンにとって、祖父の、運命に身を任せるような姿勢は救いになっているように見えた。台風で作物が被害に遭うなど、人間の力ではどうにもならない出来事を、祖父は淡々と話す。ワンはそれを頷きながら聞く。労働争議で忙しい父とはまた違う生き方だと思う。

失恋してもなお彼女お手製のシャツを着ているワンが気になったが、新たな人生を歩んでほしいと願わずにはいられない最後だった。彼は今、どうしているだろう。


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