童年往時-時の流れ- : 夢の国・亞洲文化宮

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童年往時-時の流れ-

20120821



1985年/台湾/2時間18分(レンタルVIDEO)
監 督  侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
原 題  童年往時
英 題  The Time to Live and the Time to Die
出 演  游安順(ユー・アンシュン) 唐如韞(タン・ルーユン)
     田 豊(ティエン・フォン) 梅 芳(メイ・ファン)
     辛樹芬(シン・シューフェン)

<あらすじ>
台湾の鳳山。小学生の阿孝(アハ)は、祖母(唐如韞)、父(田豊)、母(梅芳)、姉、兄、二人の弟と共に暮らしている。生活を支える父は病弱で、阿孝が鳳山中学に合格した後に死去。高校生になってからの阿孝(游安順)は喧嘩や遊びに明け暮れていた。そんな中癌を患っていた母が亡くなり、認知症の祖母を四人の兄弟が看ることになる。阿孝には憧れの女性素梅(辛樹芬)がいる。彼女に交際を申し込むと大学合格が条件であると言われ、猛烈に勉強するが失敗してしまう。

<感想など>
侯孝賢監督の自伝的作品。主人公が過去を振り返る形で進行。その語りと緩やかな音楽が心地よい。

観始めた途端その世界に引き込まれたのは、あのおばあちゃんが、自分の父方の祖母によく似ているからだろう。そして、女の子のヘアスタイル。横分けの髪を後ろで切りそろえ耳を出している姉に、子どもの自分が重なった。あの簡素な風呂場と、土間の台所、畳をみんなで拭く光景にも、時代や環境は全く違うのに、既視感をおぼえた。淡々とした展開と、風景の一つ一つが胸にしみる。

半袖半ズボンから突き出た、男の子たちの細長い手足。片時もじっとしていない姿が懐かしい。昔男の子の間ではコマ回しが流行って、私も弟とやってみたことがある。たまにうまく回ると嬉しかったなあ。みんな浅黒く、似たような服を着ているので遠目には見分けがつかない。ただその中で一人、主人公の阿孝だけはわかる。小学生から高校生まで時間がとび、唐突に成長した阿孝が登場しても、動きが同じだからか、すぐに分かった。顔は全く似ていないのに。相変わらずじっとしていられない男の子なのだ。

暗い話である。元々広東省に住んでいた一家は、国民党に従って台湾に移り住んだ外省人。祖母は故郷に帰りたくて、度々徘徊しては連れ戻される。父は喀血を繰り返す。阿孝を含め子どもは5人いるが、母は1人を乳児期に亡くしている。誕生当時栄養不足で今も小柄な兄のことを、母は長女を相手に悔いるように話す。阿孝の中学合格は一家にとって朗報だが、女だからと合格した中学に行かせてもらえなかった姉は悔しくてならない。歴史に翻弄され続けたことがさりげなく語られている。そんな中、肉親の死は非常につらい。

主人公は苦労の多い10代だったはずだ。でも画面に映る風景はどこかのどかで、自然描写は美しい。例えば、祖母は奇異に映る言動を繰り返す一方で、3つの柘榴を使ったお手玉は抜群にうまい。阿孝は躍起になるが、祖母には到底及ばない。若かりし頃のおばあちゃんが目に浮かぶようだ。祖母の最期については、シーンは控えめで、ナレーションで詳細が語られる。気遣いの感じられる演出だった。

本作を含め侯孝賢作品を3本借りた。久々のVIDEOデッキ操作にちょっと戸惑った。(笑)遠方のショップで宅配手続きをとったので、返却期限のプレッシャーがのしかかっている。急がなければ!!

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