盗聴犯~狙われたブローカー~ : 夢の国・亞洲文化宮

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盗聴犯~狙われたブローカー~

20120806



2011年/香港/2時間1分(劇場で鑑賞)
原 題  竊聽風雲2
英 題  Overheard 2
監 督  麥兆輝(アラン・マック)  莊文強(フェリックス・チョン)
出 演  劉青雲(ラウ・チンワン) 古天樂(ルイス・クー)
     呉彦祖(ダニエル・ウー) 曾 江(ケネス・ツァン)
     胡 楓(ウー・フォン) 葉 璇(ミッシェル・イップ)
     焦 姣(チャオ・チャオ) 黃 奕(ホァン・イー)

<あらすじ>
香港警察の刑事ホー(古天樂)は、株ブローカーのロー(劉青雲)の交通事故を調べる中で、車に高性能の盗聴器が仕掛けられてあるのを発見。ローに面会するがなぜか彼は頑なな態度である。やがてホーは、ローの背後にジョー(呉彦祖)という退役軍人の存在をつかむ。彼はアルツハイマーの母(焦姣)を介護しながら、ローの周囲を監視していた。警察側に追い詰められたジョーは次々と事件を起こす。そんな中、かつて株取引で巨万の富を得た「地主會」の存在が浮かび上がる。

<感想など>(ラストに関するネタバレを含みます)
最初、白髪交じりの刑事が古天樂とはすぐに気付かなかった。絞りに絞った北大路欣也、に見えた。私の見た範囲では「軽いノリの兄ちゃん」のイメージが強く、今回の役柄はかなり意外。でもステキだ。

株取引の知識があれば一層楽しめるのだろうが、それがなくても値動きの緊迫した雰囲気や歴史的背景は伝わってきて、興味が持続した。また、劉青雲、古天樂、呉彦祖の織り成す人間模様に、後半曾江の重厚さが加わって、男たちの人間ドラマとして楽しめる。それに比べ女性たちの背景が薄い気がした。ローの妻(黃奕)やホーの妻(葉璇)は、解説で初めて立場を知った。でもウェートを置く部分に差をつけていると考えれば納得できる設定だ。

前半のローは謎めいた存在である。会社では威厳を保つが、奥さんの前では大人しい。狙われていることに気づきながら刑事の前では知らん顔をする。また「地主會」の面々の前ではヘコヘコするばかりで会社での態度とはまるで違う。周囲の圧力に抗えず、良心を封印して堕ちていった凄腕ディーラー。いろいろありそうな人物像にますます興味がわく。

ホーは正義感の塊のような存在で揺るぎがない。「盗聴犯」に投げられても傷つけられてもひるまないところがいかにも警察官、という感じ。そんな彼にも、悔いの残る過去があるようだ。出所したばかりの奥さんとの経緯については、ぜひその詳細を知りたくなる。なお、ジョーを救った後の詰めが甘すぎて、自分の首を絞めることにもなる。明らかに失態だが、そんな彼の人間味は好きだ。

作品の見どころの一つが、激しいカーアクションである。ジョーに追われるローの見事なハンドルさばきに始まり、ジョーのバイクの曲乗りにも釘づけだ。一体何台廃車になったのだろう?

盗聴する姿と、母を介護する姿とのギャップが大きいジョー。その狙いを早く知りたくて気が急いた。親を想う子の頭には、いつしか憎しみが渦巻いて、悲劇的な結末へとひた走る。最後はただただ執念としか言いようがない。登場した時から破滅的な顛末を約束されていたような人物だった。近くですすり泣く声が聞こえたが、その気持ちもよくわかる。

母が入院する病院の院長も、ジョーの不穏な動きに気づいており、彼の周辺はすべてがミステリアス。最後の方で病院のある実態がわかったときは、こんなのアリ?と疑問符が脳を飛び交うと同時に、刺激的だった。新たなスタッフが加わった今後を、ぜひ見たいものだ。

2時間余りの長丁場とは気づかないほど、サービス満点のストーリー展開だった。

trackback

盗聴犯 狙われたブローカー(竊聽風雲2) :龍眼日記 Longan Diary

名うての株ブローカー、ロー(劉青雲:ラウ・チンワン)はある日 自分の運転する車を何者かによって尾行されていることに気づく。 尾行から逃れようとしたローは運転を誤り事故を

コメント

見ごたえありました

孔雀の森さん、こんばんは。
3人の主人公たちの抱える心の暗闇と家族への愛が丁寧に描かれていて
単なるアクション・サスペンス作とは一線を画す作品でした。
しかしローは理解しづらい人物でしたね。
孔雀の森さんが分析されている通り相手によって見せる顔が違っていて
見ていて戸惑うほどでした。
株ブローカーの仕事ぶりも興味深く、地主會のオヤジたちもいい味出していました。
(曾江好きです♪)
古天樂の白髪混じり頭、「竊聽風雲1」で初めて観た時に「あら!」と
思ったのですがその時は「役作り」とある方から言われた覚えがあったのですが
本作でも同様の白髪混じりを見てこれがナチュラルな状態なのでは・・・?と
思った次第です。
若い兄ちゃん時代よりも今の彼の方が私は落ち着いていて好きかもしれません。

手に汗握っていました

sabunoriさん、こんばんは♪
人間模様に惹きつけられる作品でしたね。
sabunoriさんご贔屓の曾江は迫力があって、圧倒されました。
低音の声も魅力的!
3人の描写も丁寧で、物語に堪能できました。こういう感覚は
久々かも知れません。
ところで、私はローのことを根は良心的だったと思ったのですが、
sabunoriさんのレビューを拝見してから、その辺に疑問を持ち始めました。
また何か企むのではないかしら…と。
そんなミステリアスなところを演じる劉青雲、うまいなあと思いました。
古天樂は年相応のキャラクターと言えるでしょうか。
「竊聽風雲1」もぜひ観たいです。「2」は続編かと思ったら
そうではないのですね。
アジア作品目白押しで、チェックするのが楽しい今日この頃です!

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大切に♪

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