さらば復讐の狼たちよ : 夢の国・亞洲文化宮

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さらば復讐の狼たちよ

20120717

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2010年/中国/2時間12分(劇場で鑑賞)
監 督  姜 文(チアン・ウェン)
原 題  譲子弾飛
英 題  LET THE BULLETS FLY
出 演  
姜 文(チアン・ウェン) 葛 優(グォ・ヨウ) 周潤發(チョウ・ユンファ)
劉嘉玲(カリーナ・ラウ) 姜 武(チアン・ウー) 周 韻(チョウ・ユン)
陳 坤(チェン・クン) 廖 凡(リャオ・ファン) 張 黙(チャン・モー)
胡 軍(フー・ジュン) 邵 兵(シャオ・ピン) 苗 圃 (ミャオ・プー)

<あらすじ>
軍閥が割拠する時代。県知事マー(葛優)は妻(劉嘉玲)と赴任地へ向かう途中、乗っていた列車が匪賊に襲われ転覆。彼は命惜しさに書記と称し、頭目であるアバタのチャン(姜文)に県知事への就任を働きかける。一行は赴任先の鵝城に入るが、この街を暴力で支配しているホワン(周潤發)にとって、彼らは邪魔な存在である。手下のフー(陳坤)を使って六弟(張黙)を罠にはめたり、偽の盗賊にチャンらを襲わせるなど、一行をねじ伏せようとする。チャンは、亡き仲間の敵討ち、民衆の保護を念頭に、ホワン討伐に乗り出す。

<感想など>
本作品の場合、予備知識を十分仕入れて臨んだ方がいいと痛感、配役、あらすじ、ネタバレのレビューなどをできるだけチェックした。というのも、予備知識ゼロで鑑賞した1回目に爆睡してしまい、気がついたときには何が何だかわからない状態になっていたからだ。周囲の笑いに取り残され、見知った俳優に気づいたのが最後の方、とは何とも残念。たまたま劇場のポイントカードが6ポイント目で次回は無料という状況だったので、2回目観賞を決めた次第。

こうして臨んだ再鑑賞では、ある程度ついて行けたと思っている。作品には政治に対する皮肉や、暗喩がたくさん込められているとのことだが、わからなくても十分楽しめると思う。ただ、登場人物の立場(どちら側についている人物?)や、騙し、騙されている状況(誰が誰を、誰が誰に)は把握しておく必要がありそうだ。機会があれば中国版を鑑賞し、練りに練ったという台詞をじっくり読んでみたい。

前半で危うく叫びそうになってしまったのは、六弟が、「凉粉」を一杯しか食べてないのに二杯食べたと言われ、その誤解を解くために腹を掻っ捌いた場面だ。先日観た三島由紀夫の映画と重なってしまったのだ。それぞれ時代も場所も全く違うが、そうした行動に出る精神のありかた(自分自身の美学?)に、何か共通点があるような気がしたのである。

この六弟を演じた張黙は、たぶん今回が初対面である。今後の出演作をチェックしたい一人となった。悪役の陳坤というのも初めてで、とても新鮮。最初出てきたときはすぐに彼とは気づかなかった。また、二弟役の邵兵をずっと追っていたが、いるとき、いないときがまちまちで、義兄弟がそろわない場合も多々あった。重要な場面(例えば六弟の葬儀の時など)に不在で、完全な脇役だったのが残念だった。胡軍のメイクには笑ってしまった。見知った俳優の意外な側面が面白い。

ちょうど汚職の記事が話題になっている矢先とあって、物語の中で知事職を買った詐欺師のエピソードには痛烈な風刺を感じてしまった。この、いくらでも嘘をつけそうな彼と対照的なのが、アバタのチャン。意外にまっすぐな性格で、だからこそ匪賊となり、最後には一人ぼっちになってしまったのかも。また、ホワンの満面の笑みには、周囲を圧する力が漲り、恐ろしくなる。三者の表情の交錯には終始緊張した。

物語は混乱の連続で、最後の方は疲労困憊。
ホワンには替え玉のそっくりさん(周潤發二役)がいる。
偽物の知事は民衆の味方となり、本物の知事に見えてくる。
ホワンの手下たちは彼から離れる行動をとる。
さらにアバタのチャンの偽物(胡軍)がいる。
こうなると、次第に本物偽物、敵味方の区別がつかなくなってくる。何が正しくて何が間違っているのかさえ、曖昧模糊としてくる。

続編を制作中とのことだが、果たしてどんな内容になるのだろう。全く想像がつかない。でもこの続きよりは、前段階の方を観たい!!

trackback

さらば復讐の狼たちよ(讓子彈飛) :龍眼日記 Longan Diary

1920年代の中国。 詐欺師のマー(葛優:グォ・ヨウ)は県知事の官位を金で手に入れ 妻(劉嘉玲:カリーナ・ラウ)とともに赴任先の鵝城に向かう途中 指名手配中のアバタのチャン(

コメント

姜文はおいしい役ですよね

孔雀の森さん、ちょっとご無沙汰しておりましたー。
この作品、物語の裏側に姜文が仕掛けた現在の中国に対する批判や皮肉があるんでしょうね。
不勉強な私はそういったことは抜きにストーリーを追うのみに
留まってしまったわけですが、それでも十分楽しめる作品ですよね。
ただ残念なことに個人的に好みの作品ではありませんでしたが。
続編があるんですね・・・
まぁ中国であれだけヒットすれば2匹目のどじょうを狙っても不思議はありませんね。

それにしても1度目の鑑賞で爆睡されたとは孔雀の森さんらしくない!
私は結構ありますが。(笑)
ニセアバタのチャンの胡軍・・・まさかあの役で登場するとは思ってもいませんでした。
すごい形相でしたよねぇ。

2度目は起きてました(笑)

sabunoriさん、こちらこそご無沙汰しておりました。
最近劇場鑑賞頻度激減です。観る予定を立てても短期間限定だと
見逃してしまうことが多いです…。

さてさて、批判や風刺が満載だという本作品、ネタを仕入れても
十分には理解できなかったです。
でも飽きさせない展開でしたね。
1回目に爆睡した最大原因は睡眠不足ですが、それ以外に、
少し見逃したら後が続かなくなって睡魔に襲われた、というのも
理由の一つ。
また「ブラックユーモア」が、自分にはユーモアとして受け取れなかったです。
おっしゃるように、登場人物たちが潔すぎるところが、
物足りなかったような気がしました。(今気づきました!)
また、最初、周潤發が悪党にはどうしても見えなかったんです。
他の人にしても、表面的には奇抜なキャラクターでも、内面の深さは
あまり感じられなかった気がします。(これも今になって感じることです)
1回目には胡軍がアバタのチャンの偽物だとは思いませんでした。(笑)
だって、全然似てないじゃないですか~
周潤發のように一人二役ならニセモノだとすぐわかるのに~(笑)

ちょっと愚痴ってしまいましたが2回目はくぎづけ状態でした♪

確かに姜文、美味しい役でしたね~
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