2008-06 : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

北方謙三『三国志』

20080627


刊行年:2002年(単行本は1998年)

出版社:角川春樹事務所(時代小説文庫)



ただ今、全13巻中の9巻目を驀進中。
全部読んでから書くつもりでいましたが、書きたい気持ちを抑えられません。
劉備、曹操、孫権、諸葛孔明、周瑜、関羽、張飛、呂布…
北方ワールドを、登場人物たちは縦横無尽に駆け回ります。

三国志に触れたのは20年以上前のこと。
三国志好きの同学と話をあわせようと、『三国志演義』の翻訳書、TVの人形劇、漫画などをかじってみましたが、全然面白くありませんでした。
まず「義兄弟の契り」が理解できず、殺戮場面はとばしながら読みました。
結局「赤壁」にも至らずにリタイア。
その後は他の時代の小説は読んでも、三国時代は何となく避けていました。

なぜ今また読もうと思ったのかというと、映画『赤壁』の公開を知ったからです。
「赤壁の戦い」を知らない私には、梁朝偉(トニー・レオン)演じる周瑜(しゅうゆ)の人物像さえわかりません。
まずは周瑜から、という気持ちで読み始めたら、今まで悪人だと思っていた曹操が意外に情の深い人物だったり、獰猛な呂布の中に馬を慈しむ優しさがあったりして、各人物の脚色に引き込まれていきました。
北方三国志が読みやすいのは、それぞれのキャラクターが綿密に描かれているからだと思います。

『赤壁』の配役を知ってからは、各登場人物=俳優、という状態です。
水軍の大将、周瑜は、眉目秀麗の色男で策略家。もうこれは梁朝偉以外に考えられません。
諸葛孔明。この人物も端正な目鼻立ちとのこと。周瑜との微妙な駆け引きが見所でしょう。金城武の孔明というのがピンときませんが、これは鑑賞する時のお楽しみとします。
孫権は、小説では今のところ存在感が薄いのですが、碧眼という表現が何回も使われ、一際目立つ容貌であることを示唆しています。
張震(チャン・チェン)がカラーコンタクトをつける…なんてことはないだろうな。

一番ピッタリだと思ったのが、尤勇(ヨウ・ヨン)の劉備。
「徳の劉備」で評判だが、実際は気が荒かったらしい、というのは北方論。
張豊毅(チャン・フォンイー)は、憎憎しい風貌をさせたら曹操そのもの、という気がします。
映画では曹操は悪役なのでしょうか。
北方氏は、曹操が敵将である関羽を思う気持ちや、人材登用に優れた手腕を発揮したことを挙げ、高い評価をしています。
切れ者の曹操を見たい!

ともかく、赤壁の戦いは周瑜の独壇場。
この大勝利をはさんでどのくらいの期間が描かれるのでしょう。
スクリーンでの周瑜は、赤壁後どうなる?

小説の感想を書くはずだったのに、内容は『赤壁』への期待でした。(笑)
スポンサーサイト

田舎町の春

20080623


 1948年/中国/1時間40分(現代中国映画上映会で鑑賞)
 監 督  費 穆(フェイ・ムー)
 原 題  小城之春
 出 演  韋 偉  石 羽  李 緯  張鴻眉


<感想など>
田壮壮監督のリメイク作品『春の惑い』(邦題)が記憶に新しく、一つ屋根の下に渦巻く四者の心模様と美しい風景が、今も胸の中に残っています。
今回はそのオリジナル作品とは知らずに見始めましたが、冒頭ですぐに気づき、やがてこの『小城之春』の世界に徐々に引き込まれていきました。
さすがオリジナル作品。再現ではない、リアリティに溢れた風俗や風景には圧倒されます。
モノクロの世界に広がる光と影。
ベッドの蚊帳から透けて見える窓枠が揺らめいて、幻想的な色を感じました。
そして、表情と仕草だけで進行する画面。
沈黙の続く場面には台詞で表現しきれない想いがつまっており、それが手にとるように伝わってきます。

続きを読む

図書館の風景

20080621

<図書館が描かれている小説>で、真っ先に思い浮かぶのは、有川浩の図書館シリーズ。
時代は現代よりも数十年先という設定ですが、戦闘隊員が配備されていることを除き、図書館の風景は現代とさして変わらないような気がします。
主人公たちが勤務する図書館のイメージに、わが町の図書館を重ね合わせながら読むこともありました。
私が想像したこの図書館は次の通り。
・窓から明るい光が差し込んでくる。
・建物の周りは自然に恵まれている。
・書架と書架の感覚は広く取ってあり、ゆったりとした雰囲気である。
・レファレンスサービスが充実している。
・バリアフリー完備。
・絵本を読み聞かせる部屋にはカーペットが敷いてある。
・職員のために、休憩室などの設備が充実している。
すべてごく普通の図書館の風景です。
ただ、現在の図書館には臨時職員が多いのに対し、この小説の図書館員はほとんど正職員ではないでしょうか。
人件費も、設備にかける費用も、現代とは比べ物にならないほど多いのでは?
図書館の存在感の大きさを感じます。
この物語の時代は、未来と言うより「もうひとつの現代」にも思えます。

次に思い出したのが帚木蓬生著『聖灰の暗号』。
主人公が、歴史研究上重要な資料である「マルティの手稿」を発見したのが南フランスのトゥルーズ市立図書館です。
膨大な数の資料から、12世紀の手稿を掘り当てるとは、まさに〈大海撈針〉(da4hai3lao1zhen1/海に落とした針を探す)に成功したかのよう。
この図書館には荘厳な雰囲気を感じます。
地下の資料庫に足を踏み入れたら、ほこりでくしゃみが出てきそう。(笑)
サスペンスドラマが始まる場として、トゥルーズ市立図書館には何やら不穏な空気が流れていました。

ほかにもたくさんありそうですが、今思い浮かぶのは上記の2作だけです。
映画やドラマでもよく図書館に出会います。今度は映像の中の図書館を探してみたいと思います。
図書館って、ラブロマンスが生まれる場所になることも多いのよね。(笑)

雨のシンフォニー 25話~30話(最終話)

20080618

      
                                             (写真:新浪網サイトより)
2000年 / 10DVDs/ 30話(レンタルDVD)
原 題  像霧像雨又像風
監 督  趙寳剛(チャオ・バオガン) 汪 俊(ワン・ジュン)
出 演  周 迅(ジョウ・シュン) 陳 坤(チェン・クン) 陸 毅(ルー・イー)
      羅海瓊(ルオ・ハイチョン) 孫紅雷(スン・ホンレイ)
      李小冉(リー・シャオラン) 許還幻(シュウ・ホワンホワン)
      劉瑞(リウ・ルイチー) 寇世勲(コウ・シーシュン)
      廖 凡(リャオ・ファン) 陸丁於(ルー・ディンユィ)
      揚 超(ヤン・チャオ) 兪洛生(ユィ・ルオション)

続きを読む

1978年、冬。

20080617



2007年/中国・日本/1時間41分(劇場にて鑑賞)
監 督  李継賢(リー・チーシアン)
原 題  西幹道
英 題  The Western Trunk Line
出 演  張登峰(チャン・トンファン) 李 傑(リー・チエ)
      沈佳妮(シェン・チアニー) 趙海燕(チャオ・ハイイエン)

<あらすじ>
舞台は1978年冬の西幹道。11歳のファントウ(張登峰)は絵を描くのが大好きな男の子。内気なせいか、クラスメートからはたびたびいじめを受けていた。兄のスーピン(李傑)は18歳。近所の工場に就職したが、仕事をサボり、隠れ家で自作のトランジスタラジオを聴くのが日課になっている。
ある日兄弟は、舞台上で踊る一人の少女に釘付けになる。彼女の名はシュエン(沈佳妮)といい、兄弟の家のすぐ前に住んでいることがわかる。

続きを読む

帚木蓬生『三たびの海峡』

20080613



 出 版: 新潮社
 種 類: 文庫
 刊行年: 1996年 (初版は1992年)


<あらすじ>
朝鮮半島の貧しい農家に生まれた河時根<ハー・シグン>は、農作業中父親の換わりに日本へ強制連行される。筆舌に尽くせない屈辱や暴力を受け、仲間は次々と亡くなる。そんな中、彼は監視人を殺害して逃亡。やがて日本人女性千鶴と恋仲になり結婚、2人で帰郷する。しかし千鶴は乳飲み子と共に日本への帰国を余儀なくされる。河時根は後に出会った女性と結婚して商売を始め、40数年たった今では有力な実業家だ。3人の息子もいる。そんな時昔の恩人である徐鎮徹からの手紙で、千鶴が亡くなったこと、彼女との間にできた息子、佐藤時郎が会いたがっていることなどを知る。

続きを読む

雨のシンフォニー 16話~24話

20080612

雨のシンフォニー5-1

 ドロドロは嫌い!と言いつつのめりこんでいる私…。
 中だるみもなく、終盤に入るとその「ドロドロ」は
 さらにヒートアップ。
 ありえない展開の連続。
 人によっては「なんだ、くだらない」と言うだろう。
 でもなぜか画面に吸い寄せられてしまう。
 1回の物語には必ず山場があり、次回はどうなる?と
 身を乗り出したところで必ず終わる。
 エンディングの画面は次回予告も兼ねている。
 期待(というか恐れ?)はますます膨らむ。
 案の定、最初頭の中で描いた人物相関図は
 大きく変化した。
 今回は3人の父親について考えさせられる所が
 多かった。

続きを読む

ショートショート フィルムフェスティバル アジア 2008

20080610

ネットサーフィンでこの企画を見つけ、即行ってきました。(たまたま月曜は仕事がお休み!!)
10分から20分くらいのショートフイルムって、どんな世界なんだろう、と。



「チャイナプログラム」の詳細はこちら→ショートショート フィルムフェスティバル アジア 2008

今回観た作品は次の通りです。〈()内は監督名。〉
① たった一つの太陽(ウォン・カーウァイ)
② 道化師(チン・パンパン)
③ 壊れた指の奏でる音(ガオ・シャオソン)
④ 静かなる生活(チャン・ゴン)
⑤ A+B=C(ピーター・チャン)
⑥ 左きき(バオチー・イエ)
⑦ 郷愁(シュウ・リアン)

以下は印象に残った作品の感想です。
 

続きを読む

図書室の風景

20080606

昔から本が集まっている所が大好きでした。
そこで今回は、学校の図書室がでてくる小説を集めてみました。

まずは恩田陸著『図書室の海』。短編10話の中の1編です。
舞台は、主人公、夏が通う高校の図書室。
友人の克哉がこの空間を「船に似てる」と言うと、夏もそれに同調し「大海原に漕ぎ出した気分」と言います。
図書室で本を読んでいる生徒は航海士といったところかな。
本棚を帆船のマストに見立てた克哉の感覚が新鮮です。
本の貸し出しカードに憧れの君の名を見つけ、自分も借りてみる…。
懐かしいなあ、こういう借り方。
風通しが良くて、天井が高いから、暑い時でもここだけちょっとヒンヤリしているのでしょう。
図書室の配置が細かく描写され、彼らと同じ光景を見ている気分でした。


次は美嘉著『恋空』(上下)。
放課後の図書室に誰もいないからって、そんなことしちゃいけません。
また、無人で開放しておくのも防犯上問題ありなのでは?
いい気分で読んでいる人に水を差すようで申し訳ないのですが、
図書室には司書教諭などを常駐させるべきだと、言いたくなってしまいました。(笑)
その一方で、図書室の黒板に伝言を残しておく場面は微笑ましかったです。
さて、放課後の図書室はどの小説でも閑散としているようですね。


最後は瀬尾まいこ著『図書館の神様』。
一番印象的だったのは、主人公の国語教師、清が、高校生の垣内君と一緒に図書を並べ替える場面です。
音頭とりは垣内君。朝7時に来て10日間続いた蔵書整理。
最初清はしぶしぶやっていたけれど、そのうち夢中になって終わったときには彼とハイタッチします。
私も彼らと一緒に充実感を味わいました。
図書室の仕事ってよく考えてみれば無限大なのですね。


上記3篇はどれも高校の図書室の風景です。
昔々私が通っていた高校の図書室は狭かったせいか、いつも人がたくさんいたように記憶しています。
スチール製本棚の真ん中が、本の重みでたわんでいたのを今でもよく覚えています。

ところで私の図書室の記憶は、中学時代だけすっぽり抜けています。
本好きの私が図書室を素通りするはずないのですが。
そんなある日、こんなものを押入れから発見。
『○○中学校新聞縮刷版』。
○○中学校とは私の母校です。
そのページをぱらぱらめくっていたら、ちょうど私が在学していたあたりに「図書部廃部、新たに図書委員会設立」なんていう記事を見つけました。
『図書部』って?
その記事によれば「図書部の入部希望者がいなくてカウンター当番不在。これでは困るから委員会をつくる」ことにしたらしい。
図書部員がいないから開館しなかった、だから私はその存在を知らなかった…というわけ?
疑問はまだ疑問のままです。

ほかにも図書室が出てくる小説をご存知の方、いらっしゃいましたら教えてくださいませ♪
今度は図書館が出てくる小説を見つけてこようかな。

雨のシンフォニー 8話~15話

20080604

               

誰がどう転んでもハッピーエンドは迎えられないのでは?と、回を追うごとに不安がつのっていきます。
愛し合う二人はなかなか結ばれないし、婚約している片方が別の女性に夢中になるし、自殺未遂事件は起こるし、途中で主役級の人物が行方不明になるし…。
そんな中、片想いする人々の気持ちは高まる一方です。
メロドラマにありがちなパターンは出尽くしたか、といってもまだ折り返し地点。
なぜこんな物語に夢中になっているのかと言えば、出演者の華々しい競演に目が離せないからだと思います。
キャストすべてに、自分を際立たせようとする気概が感じられ、上海灘を舞台に、火花が飛び散っている!!
誰が主役でもおかしくない展開。
以下は、感想と推測です。(左:役柄)
なお、写真は新浪娱乐さんよりお借りしています。

続きを読む

雨のシンフォニー 1話~7話

20080601

アメノシンフォニー

2000年 / 10DVDs/ 30話(レンタルDVD)
原 題  像霧像雨又像風
監 督  趙寳剛(チャオ・バオガン) 汪 俊(ワン・ジュン)

観始めたら止まらなくなってしまったのが、この中国ドラマ『像霧像雨又像風』。
舞台は1930年代の上海。女性たちの服装や、美しい色合いの家具調度品、埠頭のざわめきなど、描き出される風俗、風景に魅了されます。
物語の内容もおもしろい!といってもからっとした明るさは微塵もなく、ドロドロの展開が延々と続くのです。
まさに、昼ドラテイストの「男女8人恋物語」。そして豪華キャストです。
2000年の制作とのことで、今旬の俳優たちが若くてかわいい!
以下に登場人物と出演者をご紹介します。

続きを読む

プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
05 | 2008/06 | 07
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。